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医療保険なんていりません!
2013 / 11 / 05 ( Tue )
「医療保険なんていりません!」
 著書 荻原博子さん

を読んでまとめてみました。
日本の保険制度の概要と必要な医療保険についての概要が分かると思います。

対象者:保険にこれから加入する。見直したい。少しでも安くしたい。保険制度について知らない初心者向け。
おすすめ度:★★★★☆
読みやすさ:★★★★☆

一言:「病気になる確率や死亡する確率から保険料をはじき出す、冷徹な数理の世界で構築された金融商品です」
というフレーズが非常に印象に残りました。


●医療保険加入する理由
・病気に掛かった際の医療費の補助

●保険の種類
「生命保険」
・死亡保険:死亡した際に支払われる保険金 (掛捨)
・医療保険:病気で入院した際に支払われる保険金 (掛捨) ⇒ 今回はこれを取り上げている
・積立保険:満期や解約で支払われる保険金 (積立)

●日本の医療制度(公的な医療保障)
・種類:3種類の保険制度がある。
 -健康保険組合:主に大企業のサラリーマンが加入   (会社と折半)
 -協会けんぽ:健康保険組合のないサラリーマンが加入 (会社と折半)
 -国民健康保険:サラリーマン以外の自営業の方が加入 (全額自己負担)

・医療費負担
 -就学前迄:2割負担
 -就学後から70歳まで:3割負担
 -70歳以降:1割or3割負担 (後期高齢者医療制度)
 ・大きな医療費が掛からないようになっている ※高額療養費制度参照
 ・公的な医療保障は負担額の最大80%程カバー可能である。
 ・40歳を過ぎると介護保険料を支払う必要がある。利用する際は1割負担。
 ・高額療養費制度により医療費の高負担はない 
 ・70歳以上であれば医療費はより少ない、かつ高額療養費制度も適用可能。
 ・傷病手当金:入院で4日連続以上入院した場合は給与の3分の2が支払われる制度 ※国民健康保険は除く
 ・労働者災害補償保険:労災のこと。勤務中や通勤中に怪我などをした場合に支払われる保険であり、正社員アルバイトに関わらず会社が必ず入っている。
 ・公費負担医療制度:被爆や障害者などの社会的弱者に対して負担を減らすまたは無くす制度。事前届けが必要。

●高額療養費制度 ※
 目的:健康保険加入者に高額な医療費を背負わせない仕組み
     具体的には1ヶ月の医療費が8万100円を超えた場合
     総医療費から26万7000円を引いて、掛ける1%に8万100円を足した費用が自己負担額となります。
     例
       一般的な健康保険加入者が入院などで一ヶ月に100万円の医療費請求があった場合
       本来であれば自己負担が3割の為に30万円が実費用額となりますが、
       高額療養費制度が存在する事により
       (100万円-26万7000円)×1%+8万100円 = 8万7430円 (実支払額) 
       となります。
     
     もちろん治療費以外の食事代や雑誌代や差額ベッド代(個室)はもちろん別途必要です。
     また、会社の健康保険組合によっては高額療養費の負担がより少なかったりする場合があります。
     
     例えば私の会社の健康保険制度を調べたところ
     上記と同様に一ヶ月で100万円の治療費となり、本来は8万7430円が負担額になりますが
     健康保険組合の制度上、更に負担額が少なくなり、2万円程の支払いだけで済むことが分かりました。
     3ヶ月で300万円の医療費が請求されても6万円だけ払えば良い事になります

●総支払額を想定してみる

 仮に1ヶ月100万円の医療費であっても実負担額は10万円以下に収まる。
 加えて保険では適用されない食費1日(780円)+差額ベッド代1日(5000円)+その他(1000円) とします
 
 そうすると1ヶ月入院した場合の実負担金額は約15万~30万円前後になります。

 個室を希望しない入院であれば1日5000円程の給付金で十分と思います。
 個室を希望するが良いなら1日10000円の給付金で十分と思います。
 医療保険は実損害費用ではなく決められた定額給付型の保険です。


●その他
・子供がいない+1年分くらいの貯金がある場合の死亡保障は基本的に不要
・入院か手術を受けないと通常の民間医療保険金は出ない。
・一般病棟の84%は一ヶ月以内に退院する。
・保険料を払いすぎても無駄になる可能性の方が高く、保険に入る場合は少し入って残りは貯蓄や投資に回した方が合理的
・年金制度:年金は老齢年金(65歳からの年金)だけではありません。障害年金や遺族年金も年金です。仮に障害になっても国から補助が出ます。
・保険料:純保険料と付加保険料から構成される。 付加保険料というのは保険会社の収入や経費となる手数料の事。
・保障内容が厚いということは、単純に保険料も高くなる。日帰り入院から出ます!という商品はそこにも保険料が入っていることを理解する。
・保障内容が同一で値段が違うのは、保険会社の手数料に違いがあるだけ。
・保障料が一生涯変わらない保険が多いが、日本のインフレ傾向にあり、20代、30代で一気に一生分の保険を決めると後悔する可能性あり。
・日帰り入院からの給付はいらない。病院に申請をするだけで数千円取られる可能性がある。
・お祝い金なんていらない。もらうという表現はおかしい。払った分またはそれ以下が戻ってくるだけ。
・ソルベンシー・マージン比率などは確認しておく事
・1年間の医療費が10万円以上など高額になったら医療費控除が確定申告できるので利用する。所得から控除され所得税が下がります。

●Q&A
Q:年齢が上がっても保険料が上がらないのは?
A:保障が終わるまでの保険料を平均してあるため。

Q:国民健康保険を支払わない場合は?
A:支払いに最後まで応じないと最終的には10割負担や財産の差し押さえとなる!

現時点では上記が主な制度ですが
保険料負担や高額療養費制度は見直しが掛かる予定です。

保険に入りすぎず、時代や必要額に合った保険商品に加入・見直したりしましょう。
現在加入している保険が、30年後や40年後には価値のない保険商品になっている可能性の方が高いです。
50年後の5000円の保険金は、インフレが進めば現在の1000円の価値になっているかもしれません。
50年前の5000円と、現在の5000円の価値に雲泥の差があるということはお分かりでしょう?

また、「貯蓄」と「保険」は別々に考えたほうが良いと思っています。
例えば保険と貯蓄を兼ね備えた商品(個人年金・こども保険など)は明確ではなく分かりづらい事の方が多いです。
掛捨ての保険の方がシンプルです。

医療保険に死亡特約付けるとか、収入保障特約つけるとか、複雑な構成はあとあと分け分からなくなりますよ。

------------まとめ---------------

貯蓄も資産運用もシンプルに必要な分だけ!

これからの時代はそのような形が一番合理的で良いと思っています。


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